ポレポレ活動理念

「障害」がある人とする「障害」とは、

社会の中で生きていく上での様々な困難さ、生きにくさのことであり、

決して個人の医学上のあるいは生まれ持ってある器質としてとらえるものではない。

彼らの個々の気質は特徴的なものがあるとしても、そこに深くきめ細かな配慮と支援、

そして気長な理解があれば、困難な状況は薄まって行くのである。

また、薄まる度合いわずかであっても、共に暮らしていけるのである。

 

さらに彼らは支援をただ受け続けるだけの人ではない。

彼らがもたらす駆け引きのない姿勢や、ストレートな感情の表現、人を受け入れる懐の深さ、

相手を見上げず、見下げず、相手の肩書き外見には目もくれず、

受け入れる時も拒否する時も相手を差別しない、飄々とした彼らのその生き方そのものが、

社会の中でどんどん浸透している能力重視効率重視の中にあっておよそ逆ベクトルの中にあり、

人とつながって生きることの大切さ、まわり道の中に真実があることを教えるという大きな仕事を成し得ているのである。

 

私たちの仕事は

彼らへの直接的な生活の支援は勿論の事として、彼らの持つ様々な「力」を見つけ、「力」が磨かれていくことへ助力し、

興味深い表現を「形」にし、社会へ示し続けることである。

また、彼らの人とつながる、つなげる「力」を信じ、切れ切れになりつつある人と人がもう一度

結び合うことを考え実行し続けることである。

そしてやがて彼らと私たちではなく「私たち」の中にどの人もどんな人も含まれていくように努力していくものである。