10月5日 映画「道草」上映のお知らせ

 

        映画「道草」自主上映会 開催にあたり                               

 

 地域支援センターポレポレは、「障害」がある人がありのままに生き、生まれ育った地域の中で、あたりまえに暮らしていけるように願いながら20数年前より活動してきました。「障害」がある人の福祉制度はここ10数年大きく変わりました。様々な「サービス」が始まり、「障害」がある人自身が、自分で生活スタイルを決めることが以前よりできるようになりました。しかし、制度はまだまだ柔軟ではない部分があり、制度上認められている範囲、事業所の体制や、予算上可能な範囲の中での選択となっています。ですから、「障害」がある人の在り様によっては、どうしても合わない場合があり、どうすることもできないのか、仕方がないのか、等々悶々としてしまいます。  

 「仕方がない」・・・では終われないのではないかと思う時、映画「道草」と出会いました。映画に出てくるヘルパーさんは、スケボーに乗ったり、上半身裸で調理をする等いわゆる「サービス」感はなくリアリティーのある人と人とのかかわり(せめぎあい)が映し出されていました。「道草」で描かれているのは、「障害」がある人の生活の可能性についての問題提起であり、支援の原点とも言うべき、お互いを知り、違いを認め合い共感できる「人と人との関わり」とはどういうことか?と問いかける機会だと思いました。 

出演されている皆さんは途方に暮れるが「仕方がない」とあきらめている人はいませんでした。根気よく話し合いを重ね、“積んでは崩して”を繰り返す。そして1人ではなく色んな人を巻き込み、みんなで考えていく姿を見て「自分はどう向き合っているのか?ポレポレとしてはどう向き合ってきたのか?」と問い考えました。  

この映画を多くの方に観ていただきたい。ありのままに生きていきたいとする「障害」がある人の姿と、飄々としなやかに悩みながらも彼らに寄り添い並走する人たちの姿を。そして、この映画をきっかけに「障害」がある人はもちろんの事、地域の中で誰もが自分らしく  あたり前に生きられる社会を目指していけたらと思っております。

 

NPO法人地域支援センターポレポレ 

映画「道草」上映実行委員会 

菊 義典 

公式ホームページは  クリック

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